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2007年10月09日

新書:森田浩之「スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉」

 生活人新書。735円也。

 スポーツ紙やスポーツニュースを読む・見ていると、選手の発言の前後に出所不明の感情や行動表現が記述されているわけで、特に文字媒体であるスポーツ紙ではその傾向が強いと思っています。ただ、とある新聞を久しぶりに読んだところ、たまたまなのか、日常的なのか、そうしたスタイルの記事が政治面などにも顕著に出ていて違和感を感じるようになったんですね。読者に読んで自ら考えさせたいのか、読ませて世論として刷り込ませたいのか、どちらなんだろうかと。

 本書は8章構成で、「スポーツニュースは『オヤジ』である」と仮定して、オヤジが持つであろう価値観から女性選手に女性らしさを表現する点や、物語としてスポーツを語る側面、ワールドカップ報道における日本人像などを取り上げています。また、米国や欧州、アルゼンチンなどの例もあって、英国と日本との比較では国ごとメッセージ性の違いは面白かった。

 もちろん、スポーツはスポーツであるに加え、観る側知る側に楽しむ要素が必要であるのには違いなく、こういった報道スタイルは否定する気はありません。一方で、“「」”から飛び出した感情表現などは本文にリズム感を与え、読みやすくする特徴があるとも思っており、それが故にそこがテンプレート化され、読む方に無意識に特定の価値観を与えてしまいかねない点には、受け手として注意を払う必要があるのは確かです。



スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉 (生活人新書 232)スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉 (生活人新書 232)
森田 浩之

日本放送出版協会 2007-09
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posted by MEI at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック・書籍
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