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2008年02月05日

書籍:永山薫・昼間たかし「2007-2008 マンガ論争勃発」

 著作権問題や表現規制、自主規制と、昨今慌ただしく動きつつあるマンガにおける状況を、識者へのインタビューを中心に緊急出版という形で取りまとめたもの。1,500円也。

 「いろいろな人の話を聞いてきた」と帯ウラ等に書かれているように、識者へのインタビューとともに筆者たちの感じたことも本文、脚注問わず口語調で記されている部分もある。第1章あたりはそれが顕著で、筆者のテンションと自分のテンションとの差に果たして読み進められるかと不安になったりした。

 ただ、この章は世界に向けたマンガ・アニメを各国の事情を多少なりとも知っている人に聞いている面もあり、読み終えた段階で仕方がないかなと思い直した。

 その第1章を終えると、「同人文化」「マンガと著作権」「有害とワイセツ」「規制と自主規制」「表現の自由と規制」というように気になっていたテーマが終章まで続く。「マンガと著作権」では、ポケモンやドラえもん同人誌騒動や著作権法の非親告罪、保護期間の延長に関する項目。第6章、第7章の規制関連の話題も興味深かった。

 非親告罪に関しては、終章でもインタビューが行なわれているが、筆者とインタビュー相手で話・考えが噛み合っていない。そういう意味では相対する立場の人間にインタビューをしているんだなとも思う。たとえば、ワイドショー番組の人とかにも話を聞いている。ただ、そうした人たちへの内容は少し上手くまとめられてしまっている印象もあり、深掘りという面では物足りなかった。

 親告罪の非親告罪化については、ちょうど先だってにウイルス作成者の逮捕事件。ウイルス作成で逮捕する法がないため、著作権法違反の容疑になったけど、これが非親告罪化されると……と思わざるえない。一方で、同一人物が作成したかは別として、出版社が権利を持つアニメ画像での申告がなされなかったのは出版者側の判断があったのだろうと思いたい。

 本書にも書かれている通り、本書で結論が出るのではなく、トリガー。単なる敵対ではなく、会話を通じた考える環境が少しでも整備されるのが最初の1歩になるのでしょう。



2007-2008 マンガ論争勃発2007-2008 マンガ論争勃発
永山 薫 昼間 たかし

マイクロマガジン社 2007-12
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タグ:感想 書籍
posted by MEI at 01:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック・書籍
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