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2007年03月05日

ニブロール「no direction」

@パナソニックセンター東京 有明スタジオ

 2006年12月にあった矢内原美邦氏のソロ公演を観、気になっていたニブロールの本公演が行なわれたので足を運んでみた。

 ソロ公演が初見でモヤモヤとしたイメージしか持てませんでしたが、これはダンスだけではなく、音楽や映像、衣装、それに台詞が折り混ざった作品形態なんだなという多少のイメージが掴めたような感じがします。約80分の公演の中で、演者たちが方向を指し示すシーンがあるのですが、それぞれがバラバラ、その方向にすがろうとする者や、結果として修正をかける者など、no directionというタイトル通り、方向性がない状態での表現というか。1回観ただけでは、何ともうまく言い表わせない。

 会場の有明スタジオは、確かドラマの撮影などにも使用されているので、天井も高く。また、今回は固定セットは皆無に近かったので横幅も広く、垂直・水平ともに常に10m〜20m以上に注意を払う必要がある公演も中々お目にかかれないので新鮮と言えば新鮮です(笑)。もちろん、そうした会場特性を活かした演目だったので不満はなかったんですが、台詞に関しては縦横に広いが故に音が抜けてしまって、小声の部分では最前列でも上手く聴き取れないことがしばしば。今回は斜面の上に座布団を敷いて、足を支えに80分耐え抜く必要がある観客席という環境で、後ろの人はキチンと聴き取れたのか少し気になりました。

 公演に使用した楽曲CDを買おうかと悩んだものの、この手の曲をどこで聴けば良いのかと自分の生活体系を考えた上で保留。次回公演は2008年1月に世田谷パブリックシアターなので、このとき気になったら買い揃えようかと思います。

http://www.nibroll.com/
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2007年02月26日

山本二三と絵映舎の仕事展

山本二三と絵映舎の仕事展@板橋区立成増アートギャラリー

 WEBアニメスタイルでの告知記事を読んで、週末に足を運んで見ました。入場料は800円也。

 上記記事にも書いてありますが、山本二三は「天空の城ラピュタ」や「火垂るの墓」などで美術監督を務めた人物。また、2006年公開の「時をかける少女」では、氏が有限会社として立ち上げた美術スタジオ「絵映舎」が同作の美術部門を一括して引き受けたそうです(=グロス受け)。

 会場規模はそこまでではないですが、時をかける少女の背景画やラフ画のほか、ジブリ作品、それに山本氏が美術監督を務めたアニメ「ファンタジックチルドレン」の背景に加え、絵映舎のスタッフ各々の作品や習作などが展示されていました。

 それともう1つ、気になったのは「ミヨリの森」という絵映舎が現在製作中だという新作アニメーションの背景画。ミヨリの森で調べてみると、小田ひで次氏のコミックに行き当たって、小田氏のWebサイトにもアニメ化が決まったというコメントが見つかります。

 これらを組み合わせて考えると、小田氏の作品が原作なのかなと推測できますが、詳細は今後の情報待ちですね。一応、2007年をめどとパネルに書いてあった気がするので、今年の楽しみが増えたことは違いなさそうです。

 会場には絵映舎スタッフの方もおられ、何となく足を運んだ私の美術的素養なしな質問にも色々答えていただきました(Mさんありがとうございました)。ギャラリーのある成増は、東武線沿線と普段利用する京王線とはクロスしていない地域だけに行く寸前までどうしようか悩みましたが、やはり行って良かった。気がつけば展示にとどまらず、図録や複製原画を買い込んでいた自分がいましたし(笑)

 また、こうしてスタッフの方の顔が見えると、どうしようかと思った「時をかける少女」のDVDもやはり買おうと思った訳で。グロス受けでの採算は赤字で、DVDを買ったことで果たしてこうしたスタッフに利益分配が生じるかはわかりません。けれども、少なくとも、こうした人たちが携わって完成した作品であることは違いなく、そうした確認の意味を込めて抑えておきたいと考え直したのがその理由です。

 それと、原作かも知れない、小田氏のミヨリの森を購入しつつ、山本氏が美術監督を務めたファンタジックチルドレンがヤフー動画で配信されているようなので、こちらも折を見て視聴しようと思います。

・山本二三と絵映舎の仕事展
 http://www.apreli.net/kaieisha/
・スタジオジブリ
 http://www.ghibli.jp/
・ファンタジックチルドレン
 http://www.ghibli.jp/
・時をかける少女
 http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/

  
タグ:鑑賞
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2007年01月07日

志の輔らくご in PARCO 2007

@パルコ劇場

 WOWOWで昨冬に視聴して、機会があれば是非にと気付けば翌年、2007年に足を運んでいた次第。落語というジャンルのせいか、全体的に年齢層が高めだった気がする。

 落語はテレビやラジオで見る・聞くぐらいで実際に観たのは今回が初めて。とはいっても、立川志の輔の独演会であり、まったく不安を持つことなく、3演目を楽しめた。演目は「七福神の新年会」、「メルシーひな祭り」、「中村仲蔵」で、七福神が新作落語とのこと。

 休憩ばさみで2時間半の予定だったものの、最終的にすべてが終わって時計を観たら3時間近く時間が経っていた。けれども、芝居とはまた違う時間の流れがあって、そうした時間経過を一切ないのはまた新たな発見で、今年は落語もチェックしていこうと感じさせられた。

http://www.shinosuke.com/
http://www.parco-play.com/web/page/information/shinosuke2007/
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2007年01月06日

野田地図 第12回公演「ロープ」

@シアターコクーン:06/12/30

 足を運んだ日が2006年となるので、日付も記述。プロレスのリングを舞台にベトナム戦争へと話は転じた。藤原竜也と橋本じゅんのやり取りに既視感を覚えたが、これは第9回公演「オイル」における2人のポジションが近いためだということに途中で気が付いた。

 オイルとロープで感じた違いは、ロープが主として取り上げた題材がどちらも1900年代に同時存在する話題という点。そういう意味で、歴史に深いとは言えない観客である私にとっては全体の流れや、そこに含まれるキーワードも広いやすいものだったと思う。例えば「僕はキラじゃない!」とか。

 宮沢りえの声が若干かすれていたのは気になったが、これは休演開けの1月4日に足を運んだ家族も感じたということから、敢えてこうしているように思える。台詞量が宮沢りえに集中している要因もあるけれど、このトーンである意義は実況シーンに入ってから。プロレスから中東戦争、ベトナム戦争へのリングの上での実況内容が変わる度にそのトーンであるが故の、言葉の重さをまざまざと感じた。特にベトナム戦争の下りでは「ここまで生々しいものか」と息をのんだ。

 シアターガイドでの特集記事ではプロレスという側面が強く出されていたけれど、個人的にはそこまでプロレスという要素は感じなかった。あくまでとっかかりで、リングで起きる、あったことがなかったことになる、なかったことがあることになる、というある種お約束的と言われそうな部分が用いられたのでは思う。

 あったことがなかったことになる。なかったことをあったことにする。ベトナム戦争はその現場をリビングでリアルタイムに視聴可能になった戦争の1つだけれども、観劇の翌日、イラクのフセイン元大統領の死刑が執行されたニュースを見て、少なからず考えることがあった。

 転じて、日本国内に目を向けると毎年12月になると、ある家族の殺害事件の捜査状況が恒例行事のように報じられている。もちろん、事件解決は願ってやまないけれど、この数年、このタイミングで情報を少しずつ出す警察の姿勢、それにそれを報じるメディアの姿勢にも少し似たようなものを感じる。すでに偽造の捜査報告書のくだりは無かったことになってしまったのでしょうか。

 帰宅後、パンフレットを読んでいると赤目補正された集合写真が掲載されている最終ページに珍しく多数の参考文献が記されていた。ベトナム戦争、プロレスはもとより、織田信長、入国管理局の文献も多い。役名を見直すと、ヘラクレス・ノブナガとグレイト今川、レスラー北とレスラー南というように対比が施されていたようにも思えた。

http://www.nodamap.com/
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2006年12月24日

SePT独舞vol.16 矢内原美邦「さよなら」

@シアタートラム

 ニブロールは矢内原美邦氏による公演。独舞=ソロだと思っていたら、矢内原氏含めて合計6人が出演。舞台は左右とそれに奥と3種類に別れており、観客席向かって右側はタイル上に床を持つ部屋というイメージ。ここは矢内原が演じる少女がいる個室といった感じでしょうか。逆に左側は他の演者含めて、複数名が出たり入ったりするスペースで、奥は映像や本筋のストーリーとは少し離れた演出でも利用された気がしました。

 公演時間は約60分。その中で個人的に感じたのは、少女性とも言えるような感覚。最初のうちは、その存在にすら気付かなかったものの、あるとき「あれっ」と感じると徐々にその感覚が大きく。それ自体は悪いことではないのだけれども、このまま帰ってしまうと釈然としない部分が不満に変わってしまいそうだったので、何かが得られればと続いて行なわれたアフタートークに。

 アフタートークの対談相手は桜井圭介氏。それに急遽ゲストとして宮沢章夫氏が参加。曰く、男性4人の演者に関しては、当初は女性をキャスティングしようと思ったがスケジュールがつかず、こうした形になったとのこと。また、女性も1人加わっていますが、これはストーリーをくみ上げていく内に、どうしても1人で演じることが無理だったので、演出助手の人が入ったとか。独舞ながら、複数人が出るに至ったのは、これらを含めて自分1人で表現できない部分を削るのではなく、人を加えていくことで表現していく手段を選んだことになりそう。

 そして衣装に関しても、今回の衣装担当に女の子らしいものをと強く要望されたので、それを受け入れ。結果として、通常のニブロールの公演とは違う、女性という部分が出たのではないかと感じた次第。となると、ニブロールの本公演は?という思いが出てきたので、3月にある新作公演に行ってみるつもりです。

http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/06-2-4-46.html
http://www.nibroll.com/
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2006年11月27日

パルコ劇場「新」スタンダードシリーズ「トーチソングトリロジー」

@パルコ劇場

 家族の代打で足を運ぶことに。久しぶりのパルコ劇場に「こんなに大きかったっけ?」と感じてしまいました。ここ最近中規模以上の劇場は余り行く機会がなかったからなぁ(笑)。

 作品は3部作構成で、上演時間は休憩込みで3時間と少々。全体を通して、実に静かな内容。ゲイのアーノルド(篠井英介)を主人公に、バイセクシャルのエドやその女の恋人、アーノルドの新しいパートナー・アラン、母親が登場する。3部作いずれにも登場するのはアーノルド(橋本さとし)とエドの2人。

 パンフレットは購入しませんでしたが、自宅に戻って公演チラシを見直してみると3部の大まかなストーリーが記述されていました。それを踏まえて上演内容を振り返ると、アーノルドが第1部で手話を交えて語った「愛してる?愛されている?でも、まだ充分じゃないの」というセリフが終始一貫して話の根幹にあったような感じです。

 作品と離れたところでは、今回初めて篠井英介氏の芝居を見れたことでしょうか。今後も機会があれば氏の芝居に足を運びたいなと。あと、橋本さとし氏が劇団☆新感線出身だということは知っていましたが、「何かのゲームで声優だったよね」という観客の声を聞いて公式サイトを見てみたら、「餓狼伝説シリーズ」のテリー・ボガードやキム・カッファン役を演じられていたようです。

http://www.parco-play.com/web/page/
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上野の森美術館「生誕100周年記念 ダリ回顧展」

ダリ回顧展@上野の森美術館、入場料は1500円。

 2004年で生誕100周年を迎えた、サルバドール・ダリの回顧展。美術感は持っていませんが、髭ばかり気にし続ける人生も良くないだろうと行って参りました。平日の12時前後に到着。入場までは10分程度の待ち。

 油彩作品60点とそれ以外27点の合計87点+α。シュールレアリズム以外にも、「ダリと家族」やスペイン・カタルーニャ、性などにカテゴライズされた展示。シュールレアリズムと思わしき作品の展示箇所には2重、3重にも入場者がいましたが、ともあれダリが奥さんを溺愛していたというのは良く伝わりました。

 混雑具合は、作品に足を止める要因以外にも、美術館規模によるものもあるのかもしれません。個人的にはあまり大きくない規模の美術館という印象でしたし。あと、今年何回か美術館に足を運んで感じたのは、客動線を上手く作るのは難しいんだろうなと言うことですかね。

生誕100周年記念 ダリ回顧展
http://www.dali2006.jp/
上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/
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2006年11月25日

表現・さわやか「そこそこ黒の男」

@下北沢駅前劇場

 公演チラシがホストクラブ 愛での写真だったので、どんなハードボイルドな芝居になるかと覚悟しながら劇場へ。公演チラシを受け取って見ると、果たしてコントオムニバスでした。

 猫のホテルの池田鉄洋氏が作・演出。それぞれのコントは独立しているようで、中盤から終盤にかけてググッと1つのストーリーに戻して行くのは、三木聡演出時代のシティボーイズライブに近い感覚を受けました。冒頭のニューハーフ(?)ショーでオーナー役の池鉄の声に女性の声(齋藤彩夏という方、Wiki)を当て込んだり、ボーイスカウトの上半身裸の男性陣。それに佐藤真弓氏の個性が強烈。「やべぇよやべぇよ」なんか、もう口癖になりそうですよ。

 良い意味で、ひきょう。いや、さわやかな表現なのか(笑)。2度しか観たこと無いけれど、猫のホテル本公演とは全然違う感じですね。次回公演の予告は特になし。でも、猫のホテル本公演にも引き続き足を運んでいこうと思いますよ。

http://h-sawayaka.com/
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2006年11月24日

ファントマ「Red River Valley」

@シアターアプル

 随分久しぶりに行った気がする。観劇後、帰宅後、自室で調べなおしたら2000年前後の「エンジェルダスト」以来だった。

 舞台は南北戦争下のアメリカ。北軍に所属する傭兵部隊に所属する国籍不明の男。そして、同じ部隊にはインディアンの男や黒人の男がいる。南軍との大規模戦闘を控えた北軍の正規兵たちは、戦闘時の障壁要因になろうとするジェロニモらインディアンたちへの対応策を練るが…。

 2時間超の公演。約6年ぶりになるものの、主役どころの役者陣はほとんど変わっていなく一安心。演技に加えて、ところどころ本筋とは関係ない小ネタが入ってくるのも以前と一緒かそれ以上だった。本公演では、Podcastで大量の馬をどう表現するかという話を聞いており、楽しみにしていたら、個人予想の見えない馬ではなく、人。それもダンサーを何人か起用していて、実に躍動感があって良い意味で予想を裏切られました。

 途中、説明の回想シーンが間延びした感じもしたけれど、それを除けば、個人的好みに合うことを再確認。ただ、観ている中で足を運ばなくなった理由を1つ思い出した。それは選曲。選曲が悪い、ということではなく、選曲のポイントが嗜好と被ってしまうことがあること。今回だと、クライマックスあたりのシーンで攻殻機動隊(菅野よう子)の「トルキア」が使われていて、どう受け入れたら良いのか少々判断に困ってしまいました(苦笑)。でもまぁ、この辺細かく言い始めるときりがないでしょうから、どこかで割り切りしていかないといけませんね。

 次回は1月、シアターサンモールにて「エンジェルダスト」。再演?。でも、カーテンコールで「書き下ろし」という話があったので、脚本が違っているのかもしれない。

 http://www.fantoma.info/
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2006年11月19日

現代能楽集III「鵺/NUE」

@シアタートラム

 能の「鵺」をモチーフにした作品。劇中劇に清水邦夫氏の「朝に死す」などの戯曲が取り込まれている。鵺、に関しては公演案内に簡単に記されていたので、話を思い出せた。一方、清水氏の戯曲に関しては、未見だったので、それがそうであるということを考えないようにすることにした。

 ヨーロッパ公演を終え、日本に帰る途中に航空機の機体チェックでトランジットに数時間足止めを食らった、演出家、役者をはじめとした一行。そこには演出家が過去に仕事をした、役者仲間の日本人がいた。

 リーディング公演を踏まえた上での、今回の公演。これまで足を運んだ数作の宮沢章夫演出作の中では、1番理解が行ったようで、終盤20分で一気に置いて行かれた。突然、頭を打たれた感じで、置いて行かれてしまった。もし、テレビ収録されているようならば、改めてチェックしたほうが良さそう。

 遊園地再生事業団の次回公演は「ニュータウン入り口(仮題)」。プレビュー公演は2007年4月と7月、本公演は9月21日から。プレビュー公演に興味があったので、行けるようなら行ってみよう。

 ところで! 話は公演から離れますが、今回初めて指定席解除に出会った。後から来る人が、解除席に行くのかと思ったら、時間を守って来た観客についても座席中央に寄って席を詰める必要があるらしい。結果として、左翼右端から、中央左端に変わったので良かったのだけれども、世田谷パブリックシアターで座席指定でチケット買っていた身としては場合によっては意味を無くしていたかと思うと、少し微妙なシステムかもしれない。

http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/06-2-4-35.html
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2006年10月31日

「ダンス トリエンナーレ TOKYO 2006」Bプログラム

@スパイラルホール

 10月29日に行なわれたBプログラム。行なわれたのは以下の3本。「Pasos Nuevos, second mobement」は当初予定はなく、後から追加されたものらしい。ステージはスパイラルホール奥半分、手前半分は桟敷席2列を含む観客席。

斉藤美音子「整形」
トンミ・キッティ「Pasos Nuevos, second mobement」
トンミ・キッティ&カンパニー「Spiral」

 斉藤美音子氏はイデビアン・クルーのメンバー。振り付けは主宰の井出茂太氏で、公演時間は30分。冒頭10分ほどはテレビの砂嵐のようなノイズ音で、下手に隠れたり出てきたりの反復。次第に舞台全体を使い始めて、無音の状態で「好き」と何回か繰り返す。そうしているうちに、リモコンで電源を入れる仕草とともに、ノイズ音にさまざまな音が重なってBGM化、そしてダンス。これが一通り終わると、しばし沈黙が続いたのち、ドラムのスティックを叩き始める。

 すると「雨音はショパンの調べ」が流れた。流れた、のは良いがこれが何の曲か直感的にわからなかったので、それを理解した人の笑いに翻弄される。「雨音はショパンの調べ」が流れている最中は、スティックで叩いているマイムをしたり、スティックでスカートをあげたりという動作があった。何というか、女性というのを前面に押し出すのが1つのテーマなのかしら。

 トンミ・キッティ氏は、フィンランドの方。急遽追加された「Pasos Nuevos, second mobement」は、5分程度の曲が終わるとともに終了。体の動きとともに、彼の息継ぎが印象深い。意図したものなのかどうかは不明。その後の「Spiral」は女性ダンサーとの演目。前半に行なわれた「整形」と比較すると、ダンサーの筋肉の付き方が全く異なり、力強さを感じる。終盤、女性ダンサーが主体の性的な表現もあった。ただ、直結して猥褻と言うより、耽美性があったのかなと思いました。ある意味、整形とは対極にあるような感じでした。

 ちなみに公演後に行なわれたアフタートークによれば、「整形」はイデビアン・クルーの公演名が2字熟語のケースが多く、たまたま見かけた整形外科の看板がヒントになったとのこと。あと「雨音はショパンの調べ」は斉藤氏から見た井出氏のイメージだそうです。後者に関しては、発言内容を誤解釈している恐れもありますが。

http://www.spiral.co.jp/pickup/index.html
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2006年10月30日

CAVA「アリバイ」

@神楽坂die prate

 「立つ女」から連なって、足を運んでみた。神楽坂なんて、学生時代に登録バイトの登録に行ったきり。ちょうど祭の時期と重なっていたわけですが、やけにのんびりした町だという印象を受けました。新宿区なのかと、何度か不安になるくらいに(笑)。都内で住むならここも良さそうです。高そうですが。

 そんなことを思いながら、神楽坂die prateへ。アトリエヘリコプターのときもそうですが、普通の町並みの中にスタジオがあるのは驚かされます。看板が出てなかったら、間違いなく通り過ぎてしまいそうな。そして、今回も、以前に仕事の関係で通り過ぎた場所でもあったりします。

 (あくまで私が感じた印象ですが)犯人からの電話を待つ刑事2人と被害者家族からはじまり、受け付け、電車、訪問&張り込み捜査、紙パックジュース、現場捜査など。公演チラシがエアポートっぽいイメージだなと勝手な先入観を持っていたので、途中から脳内の整合性を改めるのに時間がかかったものの(苦笑)、刑事物のお話と言うところでしょうか。座席は千秋楽ということで、ほぼ満席。個人的にはガチッとまではいかないものの、テンポ的には好みだったので次回公演も行ってみようかなと思います。

 ところで、パントマイムだと椅子と机を組み合わせたパフォーマンスというのは基本なんでしょうか。今回含め3公演で登場したので、ちょっと気になった。今度調べてみよう。

http://www.cava-mime.com/
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2006年10月15日

TEAM 発砲・B・ZIN「MAJIYO(マジヨ)」

@スペース・ゼロ

 賢者の石を探すため、齢13で人間界に降り立った魔女っ子のハナビ。人助けで現われるという賢者の石のため、人を助けること幾数年。そして気付けば20年、33歳になったハナビは魔力も衰え、年齢的にも崖っぷち。

 ハッポウサイを除けば、足を運んだ公演は全て本多劇場だったこともあり、スペース・ゼロは今回が初めて。必ずしも演劇専門という劇場ではないようで、椅子は可動式のようでしたが、パイプ椅子ではないので座り心地はわるくないですね。ただ、前方何列かは傾斜がないので、後ろの席はちょっと辛いかもしれない。それと前方両翼は舞台によっては大分見切れるような気がしました。

 客演は舞台版「セーラームーン」でセーラームーン役を演じた神戸みゆき、タキシード仮面役と「仮面ライダー響鬼」のイブキ役を演じた渋江譲二。それにバックダンサーと一部役を担当した4名の女性。渋江氏は初舞台ということで動きの面では大きな立ち回りはなかった気がしますが、神戸氏は主役を張っていたということと、小林愛演じるハナビ役のライバル役ということで結構動きがあった感じですね。

 カケルエックスデラックス以降に足を運んでいる私としては、ここまで衣装がコスプレに振れている作品を見るのは初めて。以前の公演記録を見ると戦隊モノなどがあるので、それ以上のものがあるかもしれませんが、ユキア演じる福田千亜紀が衣装担当とのことで、そのチョイスは実に本作に合致していたと思いました。

続きを読む
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2006年10月08日

IQ5000「SCRAMBLE Egg.」

@笹塚ファクトリー

 養鶏場の雌鳥たちにスポットをあてた作品。鶏側の視点からの人間への感情や、養鶏場で生きることへの思いなど各登場人物ごとに割り当てられている。中盤に入ると新参者2羽が投げ込まれ、新参者にすでにいるものたちから養鶏場での出来事やそれぞれが持つ人間への印象が語られる中で、1羽が外界への脱出を馳せるようになった。また、劇中には卵が埋めなくなった、脱走した際の処分。要するに食肉加工場送りなどの描写も。

 大まかな筋としては理解がいったけれど、主人公格の人物が確定してからの動きが一気に流れすぎていて、少し残念。そのせいか、そこまでの7割くらいの時間が説明的な内容が多すぎたのかなと感じてしまった。人間世界のベルトコンベアー労働のくだりが、結局養鶏場にどうつなげたのかは理解が届きませんでした。

 アクションパートは腹筋善之介氏の前座と本編終盤あたり。ストーリー的にアクションシーンばりばりという作品ではなさそうですからね。チラシに含まれていた次回公演予告はアクションシーン的な感がありそうなので、とりあえずこちらも行ってみる予定。

http://www.almondeye.com/5000/pc/index.html
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2006年09月24日

イデビアン・クルー「補欠」

@世田谷パブリックシアター

 以前足を運んだ「クラウディアからの手紙」で気になった、振り付け担当の井出茂太氏が率いるイデビアン・クルーの公演に初めて行って参りました。

 1階後列以上や両翼で空席が目立って、客入りは余りよくなかった。しかし、舞台上ではそれを気にすることを忘れさせるほどのパフォーマンスが繰り広げられ、公演中に時計を見るのがもったいないと思ったほど。冒頭、公演に向けて1人静かに練習をしているダンサー(以下、俺呼称:トップダンサー)の頭上に照明器具が落下。舞台は一気に音楽が鳴り響き、補欠というタイトル通り、多数のダンサーが登場。ダンサーの中にはワンピースを着た男性もいたり、類似した衣装の中での個人個人の動きの差に加えて、男女差の動きのしなやかさなどの違いが見られて非常に面白い。

 数十分間ほど、ポップな音楽に乗せてパフォーマンスが繰り広げられた後、一転して、BGMがなくなり、効果音程度の中でダンサーのステップ音であったり、倒れ込む際の足の甲を使った音、時々出てくる叫び的な台詞を中心にしたものへと変化。舞台中央座席だったら良かったのだろうけど、右翼よりの席だったのでところどころの動きが見えない。なんて思っていると、近くに座っている御仁が眠気に陥落しそうになって退席。

 この流れからして、絶対冒頭部分に戻っていくのにもったいないと思っていると、そうした動きの中で怪我をしたトップダンサーがチラホラと出てくる。そして、舞台はまたも変わって、童話のようなキャラクターが登場。チープなピーターパンが弱々しく「ウェンディっ」と台詞を発したのに1人にやにや、そうしていると舞台奥の方から更にターザンやF1レーサー、70・80年代アイドル、着物といったダンサーがピーターパンとともに同じ台に上り、ドラムロールでコンテスト結果。アイドル歌手が優勝し、泣き崩れながら歌っていると、また役柄が変化していく。

 そして、そのアイドルが照明器具で怪我(笑)。そのうち、段々と公演冒頭の音楽が流れてきて、トップダンサーが包帯をアイドルに渡して、登場人物全員で音楽に乗せてダンス。ダンス。ダンスと、終幕。最後にトップダンサーのテンポが少しだけずれて終わったのは実に味があって良かった。

 途中、スローペースになったところもパートが終わったところで、動作が繋がっていたりと、当たり前ですが非常によく考えられている。それに音楽と動き、体の音、照明の使い方が素晴らしく、開始10数分で心を鷲づかみされました。

 次回新作公演はイタリアなので無理そうですが、10月にスパイラルホールにある斉藤美音子氏のソロ公演に行ってこようと思います。ちなみに公演写真は「東京劇場」という舞台写真家の方のブログで一部が掲載されています。

http://www.idevian.com/
posted by MEI at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・芸術

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